2009/6/11
写真展 グラフィッチ

ー ブラジル・サンパウロ 路上の画家達 ー

場所:エモン・フォトギャラリー
東京都港区南麻布5-11-12 togoBldg,B1
Gallery 03-5793-5437
日時:2009年7月1日〜2009年7月18日
平日11:00〜19:00
土曜日11:00〜18:00
日曜日休館
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展示:モノクローム 約60点 写真はこちら
主催: EMON,Inc.
終了いたしました。会場の様子は↓




<写真展解説>- EMON PHOTO GALLERY -
公文健太郎。1981年、兵庫県西宮市生まれ。99年植林活動で初めてネパールを訪れ、農村で出会った少女を中心に、自然、民族、宗教が入り交じったネパールの人々の暮らしを撮り続けて来た。フレッシュな感性で紡いだ作品は、06年『大地の花』、07年『だいすきなもの』の2冊の写真集として発表され、印象的な写真を撮る若手写真家として注目を集める。
今展の『グラフィッチ』は、ネパールのみずみずさとは打って変わり、サンパウロのストリートアートを題材にしたモノクロームのドキュメンタリー写真。
壁画アートで埋め尽くされたサンパウロの街並。風刺画やポップアートまで奔放に描かれたペインティング。麻薬や犯罪という社会問題と色の洪水が唸りを立てる街、それがサンパウロだという。
多くのストリートアートは、ざらついた神経の発散であるか無秩序の美学をパワーまかせに描きなぐっている。アカデミックな芸術の基準を否定するかのような無統治状態。スプレー缶を持てば誰もがアナーキストを気取る中、公文はKOBRAと名告るペインターに近づいていく。
クラシックなモチーフと写実的技法をミックスさせたKOBRAの描き方は、ペインターの中でも一際個性を放った存在だ。
一日の大半を描くことに注ぎ、一分一秒を両手に包み込むように慈しみ、没頭する。今日のこの日がすべて。風をつかまえておくことができないことと同じように、今、刻まれているこの時が永遠。そんな覇気とプライドが入り混じったリーダーKOBRAと仲間たちに迫っていく。
おぼれそうな感傷に抑制を利かせ、被写体にグッと近寄る。そして公文は目撃していく現場で、ブラジルの若者のリアルな日常を静かに蓄積させていく。鋭い人間観察眼と寛容な精神に貫かれた骨太なドキュメンタリー。サンパウロの路上の画家達をモノクローム銀塩プリントに焼き込んだ、公文健太郎の野心作である。
2009.07 エモンインク ディレクター 小松整司